This service is available only in Japanese-language.

構築済データのクローンおよびポーティング方法について

Digi社のConnectCore 6 SBC(以下、CC6と略す)を使用しております。

現在、CC6とは別にUbuntu Linux OSがインストールされたビルドマシンで
SDカードで起動可能な起動ディスクの作成ができ、
SDカードから起動できることを確認しております。

ただし、不足している機能については
CC6に事前にパッケージ管理ツールSMARTを導入し
smart install < package_name >
を実行したり、
取得不可能なものについては、外部からソースファイルを取得し
コンパイルして追加するといった作業を行い、
スタンドアロンで機能の追加を行っております。

ただし、今後の量産を考えると、
毎回、Linux上にこれらの追加作業を行うと大変手間なので、
ターゲットマシン(CC6)で一度構築したファイルシステム, ユーザデータを複製し、
構築済みの状態をビルドマシンに反映し、
2台目以降は同じものをポーティングしIPアドレス等の最小限の変更作業に済ませたいのですが、
そういうことは実施可能でしょうか?

また、現在はSDカードから起動していますが、CC6はeMMCからの起動も可能であり、
今後、ビルドマシンにtftp serverを新たに導入し
必要なファイルをTFTPを用いてCC6にポーティングする作業も考えています。

上記の観点でポーティングの方法が分かれば、ご教示ください。

以上、お手数をおかけしますが、
ご確認のほど、よろしくお願い致します。

現在最初に使用している起動ディスクに対して、SMARTでインストールを行ったパッケージや手動でbuildを行ったパッケージを含んだ起動ディスクを作成することは可能です。
bitbake実行環境の中で、conf/local.conf に IMAGE_INSTALL_append = " 追加したいパッケージ1 追加したいパッケージ2" といった指定を行うことで、パッケージが追加された起動ディスクの生成が可能です。
また、手動でbuildを行ったパッケージに関してはdevtoolなどの外部ソースを取り込んだレシピの生成ツールを用いることで、比較的容易にレシピを作成することが可能です。
https://www.digi.com/resources/documentation/digidocs/90001546/#task/yoc...

また、IPアドレスの設定に関しては、以下のページを参照ください。
弊社で実際に当該ボードを使用した際には、
ETH0_MODE = "dhcp" の記述を conf/local.conf に追加して、dhcpで取得するように変更して使用していました。
https://www.digi.com/resources/documentation/digidocs/90001546/task/yoct...

なお、2017年6月開催のYocto超実践講座は、Digi社のCC6 SBCを使用して、実際にパッケージを追加する方法、外部ソースの取り込みの実習を行い予定です。

ご確認ありがとうございます。

sdcardで一度起動イメージを作成するとビルドマシン(Ubuntu)にて、
/dev/sdb1(boot image)
/dev/sdb2(root file system)
の2種のパーティションができると思います。

SDカードによる起動の前提で2台目以降に量産する際は、
ビルドマシン側でまず下記のようにddコマンドにてイメージを作成し、
# dd if=/dev/sdb1 of=< boot_file_name.img >
# dd if=/dev/sdb2 of=< root_file_system_name.img >

空のSDカードに以下のように移植すれば同じ環境を構築できました。
# dd if=< boot_file_name.img > of=/dev/sdb1
# dd if=< root_file_system_name.img > of=/dev/sdb2

一方、eMMCについては、最初のbitbakeで作成した
.vfat(boot image), .ext4(root file system)
をTFTP経由で
=> update linux tftp <boot-file>.vfat
=> update rootfs tftp <rootfs-file>.ext4
で転送しeMMC上に展開できることが分かりました。

eMMCの容量の都合でどこまでできるかわかりませんが、
ddコマンドにて作成したイメージで上記のように
TFTPで転送し構築できるかは別途どこかでトライする予定です。

Yocto超実践講座の情報ありがとうございます。
そちらについても検討したいと思います。

よろしくお願いいたします。

インストール直後の最初の起動で、SSH関連の鍵作成処理が行われます。
起動済みのメディアからイメージを抜き出す際には、これら最初の起動で生成されるデータを削除する処理が必要になると考えます。