This service is available only in Japanese-language.

日本語ロケールの変更

YoctoLinux上で日本語を扱いたいのですが、
日本語ロケールの導入と設定手順についてご教示できますでしょうか?

また日時情報について、標準では世界標準時に設定されていますが、
日本語ロケール導入後に日本対応させる方法についても
合わせて確認いただけますでしょうか?

日本語のロケールをターゲットのrootfsにインストールするには、使用するimageのbbapendファイルに
IMAGE_LINGUAS = "ja-jp en-us"
と、使用するロケールを記述します。
bitbakeは、イメージ生成時にIMAGE_LINGUSに指定されたロケールデータをrootfsにインストールします。

日時情報に関しては、tzdataパッケージをイメージに追加します。
イメージのbbappendファイルまたはconf/local.conf に
IMAGE_INSTALL_append = " tzdata"
を追加します。

tzdataのbbファイル内に、DEFAULT_TIMEZONE 変数に値が設定されている場合は、
設定された値をlocaltimeに指定する記述があります。
conf/local.conf 内に、
DEFAULT_TIMEZONE = "Asia/Tokyo"
と指定することで、tzdata パッケージの /usr/local/localtime は、 /usr/share/zoninfo/Asia/Tokyo への
シンボリックファイルとして生成されます。

なお、日本語の入力に関してですが、レシピとしてanthy 及びuim が meta-openembedded 内に存在するのですが、
配布状態ではbuild時のコンフィグレーションに不備があり、uim-anthyが生成されない状況となっています。
当方でもuim-anthyをbuildできる状況を探っているところですが、もしもuim-anthyの構築に成功された場合、こちらに
修正方法を投稿いただけると幸いです。

#2017/06/06 IMAGE_LINGUASの指定の説明で、スペルミスがありました。

日本語入力に対応するため、uimのレシピを改修することで、日本語入力が可能になった例が紹介されていました。

http://mickey-happygolucky.hatenablog.com/entry/2017/09/17/053500

上記のサイトを参考に、改修されたレシピを用いることでgtk + X11 上で 日本語入力ができることを確認しております。
但し、uimのレシピの依存関係の記述に抜けがあり、一旦imageのbuildを行ったのちに、uimに含まれるパッケージの追加
を行うといった手順でないと、構築できない状況にあります。

Yocto2.4以前でbuildを行う場合は、meta-openembedded をブランチ rocko で落としたものから、uimのレシピを抜きだし、
自身でmeta-oeよりも高い優先度で作成したレイヤー内に配置することで、改修が行われたレシピが有効となります。
詳細な手順につきましては、Column & Tips におって記載予定です。