This service is available only in Japanese-language.

meta-toolchainで生成したクロス開発ツールでkernelのbuildに失敗する

社内のエンジニアからの問い合わせです。

bitbake meta-toolchain で生成したツールチェインを使用してkernelのbuildを行おうとすると
-----
arm-poky-linux-gnueabi-ld: unrecognized option '-Wl,-O1'
arm-poky-linux-gnueabi-ld: use the --help option for usage information
-----
と、ldでエラーとなります。

bitbake meta-toolchainで生成したtoolchainのインストールを行い、実行環境セットアップのスクリプトを読み込むと
LDFLAGS=-Wl,-O1 -Wl,--hash-style=gnu -Wl,--as-needed
と、LDFLAGSにkernel構築時にエラー発生の原因となるオプションが指定されています。

実行環境セットアップ後に、export LDFLAGS="" を実行して、空文字を設定すれば当該エラーは
発生しなくなります。

ちなみに、bitbake linux-yocto -c devshell を実行した場合には、
LDFLAGS=""
とLDFLAGSが空に設定されています。
meta/classes/kernel.bbclass の中で、do_devshell実行時にLDFLAGSに空文字を設定する
処理が記載されていることが確認できます。